教員向け書籍のコーナー扉絵を担当いたしました。
学校経営書籍【校則改革】の書籍内コーナー扉絵デザインを担当いたしました。

現役教師による覆面トークコーナーの扉絵デザインを担当致しました。本書は扉絵部分以外はほぼテキストのみで構成されているため、「全体のアクセント要素となるように、扉絵を入れたい」という経緯でオーダー頂きました。
文章に集中できるよう、極力シンプルに
本書籍のターゲットは現場で働く先生方です。
「校則について議論する」という書籍コンセプトの強化にお力添えできるよう、文章に入り込むのを妨げるノイズ(装飾的な表現)は削ぎ落としています。機能的・実務的・シンプル表現を意識しました。
その校則は誰のためにあるのか?

学校ごとに内容が異なる校則。
生徒たちの風紀を守り生活しやすい環境を作るための校内ルールですが、一方で時代の流れに合わない内容がいまだに「絶対ルール」として扱われるケースが多いようです。(たとえば、あまりに厳格に髪型を限定・規定する内容など)
特に、中高生の頭髪に関する関心は近年高まっている様に感じます。
パンテーンのキャンペーンが一時期話題になりましたね。
「時代の流れに合わなくなってきた校則は一体誰のためにあるの?」という切り口から、校則を変えた学校の過去実例・理不尽な校則を変えるために教育現場へアプローチする識者のご意見・教育現場で働く先生達の声を集約した内容となってます。

学校生活の延長上に「社会人生活」がある
中学生時代、ストレートパーマをかけて投稿した同級生が、部活動の先生に髪型について激しく注意される場面に遭遇したことがあります。
その時彼女が見せた悲しそうな、言ってしまえば悲壮感漂う表情は子供ながらに衝撃的でした。(もう何十年も経過した今でもその時の表情を思い出せるほど、脳裏に焼き付いている体験です)
私個人の考えですが、学校の延長線上には「社会人生活」があると思っています。
日本は「お互いに空気を読む」という独特の文化があり、空気を読み合う文化により生活しやすい社会が保たれているのだ…という語論が浸透して久しくなりました。確かにお互い自然に気づかいが出来る社会風土は素晴らしいな〜とよく思いますが、時代にそぐわない上、一体誰のために保たれているのかわからない類の「一般常識」が根強く存在し続けているのも、また事実であると考えます。
「大人達の忙しさが」緩和れることを願って
「校則改革」では、ルールが変わらない要因の一つとして「大人達の忙しさ」が挙がっていました。
一つの決まり事を変えるには、必ず当事者間での「話し合い」が必要。ですが、確かに私たちは話し合うための時間を割く事が出来ないほど、日々業務に埋もれています。
でもそれでも、現状を改善するために学びの時間を作り、人とコミュニケーションをとる時間を作り、常に「時代の最先端」に触れ続ける事が大切です。
「人生の余剰時間」を作っていただけるように、イラスト・デザインで情報をわかりやすく整理し、皆様にとって最良な意思決定のお手伝いをするのが私の役目です。
より良い社会作りに貢献し続けられるよう、今後も一層業務に励んでいこうと思います。